近年、サラリーマンの方で不動産投資に取り組む方が増えてきています。ただ、ご自身の与信枠がどのくらいなのかを知らない方が多いのも事実です。
不動産投資を行う上では、いくらまでなら借りられるのかを事前に把握しておく必要があります。こちらの記事では、与信枠がどのようにして決まるのかを解説していきます。
不動産投資における与信枠は、「この人にはこれだけのお金を貸しても大丈夫だろう」といった融資の限度額になります。
金融機関は、お金を貸す際に「利息」をつけます。その利息で収益を上げているといっても過言ではありません。
どんどん貸してしまえば・・・と思うかも知れませんが、貸したお金が返って来なくてはお話になりません。金融機関にとっては、貸したお金がきちんと返ってくることが大前提です。
投資用不動産を購入するときの借入は、収入だけで審査されるわけではありません。融資限度額は購入する物件の収益性に加えて、個人の属性と与信により決まります。
属性とは職業・勤務先・勤続年数・役職などの社会的な立場のことを指し、それに加え年収なども一つの基準になってきます。つまり融資の限度額はお金を貸してもらう人の社会的及び経済的な信用度に比例して上下していきます。
① 年収
これはどの金融機関であっても、間違いなく判断に使われる基準です。
不動産投資は、資産家や医師などの高所得者だけがやっているものではなく近年では、サラリーマンの方で不動産投資を始める方が増えてきています。
サラリーマンで不動産投資を行うための年収は、一般的には500万円が1つの目安であると言われます。もちろん年収が高ければ、融資額の増額も期待できます。
しかし、年収のみではなく他の条件も含めての判断になっていきます。
② 勤務先・勤続年数
金融機関にとって、「貸したお金がきちんと返ってくるか」という点において、勤務先や金属年数も大切な判断の基準になります。
勤務先については、業種・資本金の額・売上の規模など、将来に渡って倒産するリスクが低いかどうかを見られます。一般的には、公務員や医師、それなりの規模の会社に勤務している会社員の属性は高くなります。反対に、業績の影響を直接受けてしまう個人商店などを営んでいる方は、上記の方々と比較すると、金融機関からの評価は少々低くなります。
さらに勤続年数が長いほど評価は高くなりますし、逆に転職回数が多くなると低くなります。失業の可能性が高いと返済が滞るリスクが高まるのが理由です。失業リスクに関わり、外資系企業などに勤務している場合も評価が低くなることがあります。
融資を受けるにあたってサラリーマンであることが大きなメリットにもなることもあります。サラリーマンの強みになるのが安定した給与を背景として融資条件を有利に、または期間を長く設定できることです。最近では、物件や金融機関によっては最長45年のローンを組むことができるケースなどもあります。
もちろん購入する物件の築年数によって借入期間は短くなります。また、年齢による制限もあるため(定年など)、早めにスタートするのが良いとされています。
これらを踏まえて平均的にいくら融資を受けることができるのかを仮に年収が700万円であるとして考えてみると、融資額は年収の10倍程度までは受けられることが多いため、年収が700万円あれば融資限度額は7,000万円近くまで、変動金利で2~3%前後、返済期間20年~35年のローンを組むことが可能と考えられます。属性や年齢などによって金額は変わりますが年収が上がればここの限度額が大きくなっていくということです。
その為信用度の高い属性の方であれば年収が高ければ高いほど有利になっていきます。
近年、サラリーマンの方で不動産投資に取り組む方が増えていることを受けて、サラリーマンの与信枠について解説してきました。与信枠自体がどのようなものであるか、また与信枠がどのようにして決まるのかをご理解いただけたでしょうか。
実は、サラリーマンは社会的な信用が比較的高く、ご自身が想定されているよりも大きな金額の融資を受けることが出来る可能性があります。
自分の社会的な信用を最大限活用し他人資本で運用を行えるのが不動産経営の大きなメリットとなります。
自分がどのくらいの融資を受けられるのか、どのような形で不動産経営を行えるのか気になった方はお気軽に弊社のHPからお気軽にお問い合わせください。
ライフコンサルティング事業部
市川 陸
東京都足立区出身。
小学校からサッカーを始め、中学校では関東大会、高校では都大会に出場。大学は日本体育大学に進学し、フットサルに打ち込む。
年齢関係なく自分の力で稼ぐことのできる会社で働きたいと言う思いでラクサスマネジメント株式会社に入社。新卒入社なので経験や知識のない状態からのスタートにはなるが日々新しいことにチャレンジして成長しながら営業活動を行なっている。
趣味はスノーボードやフットサル、漫画鑑賞をすること。