不動産投資っていつから始まったの?

不動産投資っていつから始まったの?

今日本では、年金の問題やインフレの加速などにより、資産運用の重要性が非常に高まっています。
資産運用を行う上でのひとつの方法として、不動産投資はいま非常に注目を集めています。
そこで、そんな不動産投資がそもそもいつから始まったのか。現在に至るまでにどんな変化があったのか。

今回のコラムでは、そういった不動産投資の歴史についてお話しをしていきます。

不動産投資のはじまり

今から2500年前、古代ギリシャで不動産投資に近いものが行われていたと言われています。
当時、既に「不動産」や「抵当権」といった概念があった為、
「ローン」や「担保」といったことも行われていたのではないかと言われています。

日本における不動産投資の歴史

江戸時代
日本では、645年の大化の改新の頃「土地を所有する」=「自己権力を示す」とされていました。
そこから、不動産投資の原形ができたとされるのは江戸時代の頃です。
江戸時代には、初めて不動産賃貸が行われ土地や家屋の取引が活発化していきました。

当時は「長屋」と言われる集合住宅が主な住宅とされており、
その土地の所有者である町人や武士などが賃料を得ていました。
さらに、仲介業者や管理業者も存在したとされ、まさに現在の不動産業の起点と言えますね。

 

明治時代
明治時代には、土地の売買が全国的に行われるようになっていきました。
それに伴い不動産の仲介や管理を行う専業業者も誕生し、不動産業に大きな変化が起こった時代とされています。
大正時代にかけてさらに不動産業は活性化し、各地で都市開発が行われていきました。
それにより地価が大きく上昇し、東京や大阪などではおよそ4倍上昇したとされています。

大正時代
大正時代には第一次世界大戦も終戦し、東京都の人口が大きく増加しました。
それに伴って住宅不足が深刻化し、マンションやアパートのような集合住宅の需要が高まりました。


昭和時代
そんな中、昭和時代には第二次世界大戦が勃発し、空爆などの被害を受けて住宅不足がより深刻化していきました。
終戦後、不動産業は再開されていきましたが、その中には悪質な不動産業者も存在するようになってきてしまいました。

そこで「宅地建物取引業法」が施行され、公正な取引が行われるようになっていきました。

また、昭和後期から平成にかけて(バブル時代)は、地価が大きく上昇し
「地価は必ず値上がりする」と言われるほどでした。
“所有する土地を担保にし、金融機関から融資を受け、さらに土地を購入する”
といった動きが活発化していきました。


平成時代
このように、江戸時代から昭和時代にかけて不動産投資は広く取引されるようになり、価格の上昇も見られていました。
しかし平成時代に入ると、金融政策転換や総量規制が実施されたことによってバブル崩壊を迎え、地価も下落していきました。
また、2008年にはリーマンショックによって日本の不動産価格もまた下落しました。
そんな中で、2013年にアベノミクスによって当座預金の金利が引き下げられたことから、
金融機関が積極的に融資を行うようになりました。

よって、不動産投資の需要価値が上がると共に、
これまでよりも多くの会社員が不動産投資を始めやすくなり、普及していきました。

令和時代
2020年には新型コロナウイルスの感染拡大を受け、一時は不動産の価格が下落したものの、
早期に感染拡大前の水準を超えるほどの上昇を見せ、現在も年々上昇を続けています。

まとめ

今回は、不動産投資の歴史についてお話しさせていただきました。
日本では江戸時代から始まった不動産投資ですが、
これだけ長い年月の間、様々な時代の変化があった中で多くの方が不動産投資を行い続けていることから、
それだけ優れた運用商品だということが分かります。

さらに、現在も不動産の価格は年々上昇を続けていますので、
これから資産運用をしていくための一つの手段として不動産投資を考えてみてはいかがでしょうか。

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ライフコンサルティング事業部
株本 龍次