当時、大きな社会問題となった事例をご紹介いたします。
1.事件概要
「かぼちゃの馬車」とは、スマートデイズによって販売された投資用不動産であり、不正融資や経
営破綻によって社会的信用度の高いサラリーマンや医者、公務員が負債を返すことが出来なくなり
自己破産にまで追い込まれる人がいたほど大きな被害を生んだ事件になります。
特に今回は、その原因となった「サブリース」にフォーカスをあてて解説していきます。
2.サブリース契約とは
サブリースとはどのようなものかと言いますと、毎月一定額の収入を得ることが出来るシステムの
ことで、仮に入居者がつかない、入居者が家賃を滞納している際、収入を管理会社が一定額保証し
てくれることになっています。
これだけ聞くと非常に良いもののように感じますし、とても魅力的なものであることに間違いはな
いのですが、もちろん気を付けて頂きたい点もいくつか存在します。
まず、一つ目として、手数料が発生する点です。
管理会社によって異なりますが、サブリース契約には、賃貸業務を全て任せる対価として手数料が
発生します。ですので、手数料が高いため収入があまり得られないことによって、返済における自
己負担額が大きくなり困窮してしまいます。
二つ目は、管理会社が倒産した場合、保証がなくなるという点です。
先程もお伝えした通り、「かぼちゃの馬車」においては、サブリース会社の倒産によって保証がな
くなり、毎月高額な手出しを被ったことにより明るみに出た事件になります。
ですので、サブリースを活用する際は、管理会社がどのような経営状況なのか、手数料と自己負担
額をしっかりと吟味する必要があります。
三つ目は、空室リスクが極めて低い場合に損をしやすい点になります。
立地的にも優れた物件だった場合、サブリースを活用しない方が、収入を得られる可能性がありま
す。例えば、近年主要都市における不動産の価値は年々上昇していますが、その理由として、単身
者の増加が挙げられます。まず、日本人口が主要都市に集中していることや、入社・入学・転勤・
晩婚化に伴った単身者の主要都市集中によって一人暮らし向けマンションの需要が大きいと言え
ます。ですので、サブリースにすることによって収入が減額してしまうケースもあります。
3.不動産投資におけるポイント及びまとめ
ここまで述べた通り、不動産投資を行う際に気を付けなければいけないポイントは「サブリース」
ではなく、「管理会社」になります。うまく活用することが出来れば、毎月負担なく不動産を運用
することができ、先々自身の未来を明るくしてくれる素晴らしいものです。
弊社では、お客様の未来を明るくさせて頂くために、サブリース契約のみならず、集金代行システ
ムや充実なアフターフォローによるバックアップを徹底しておりますので、マンション経営に少し
でも興味がある方は、HP からご連絡ください!
ライフコンサルティング部
田嶋海成
参考文献:https://www.propertyagent.co.jp/contents/8267
https://www.livable.co.jp/l-note/question/g13526/